手縫い -Hazama Leather-

手縫い革

Hazama Leatherではあえてミシンを使わず、一針一針手縫いによって作品を仕上げています。ミシンの何十倍も時間のかかる手法ですが、ミシン縫いでは表現することの出来ない味わいがあり、強度が格段にアップするという利点があります。HazamaLeatherでは、使い込むことによって味わいが増し、古い物ほど価値もあがるような作品を心掛けているため、それに耐えうる強度を保つために手縫いによる技法を採用しております。

《手縫いとミシン縫いの違い》

まず、手縫いには蝋引きされた糸を使うことが出来るという利点があります。縫い糸を蝋引きすることによって強度、防水性が大幅に高まります。しかしミシンでは蝋引きした糸を使うことが出来ません。

HazamaLeatherの縫い糸には、縫い糸の中で最も強度が高いと言われている「シニュー」という糸を採用しています。シニューとはもともと動物の腱を意味する言葉で、昔は鹿などの腱を糸として革の縫い合わせに使っていたそうです。現在では、極細の人口繊維を撚りあわせたものに蝋をたっぷり浸透させてアーティフィシャルシニューとして再現されています。

また、縫い合わせた糸の構造にも違いがあります。ミシン縫いは上糸と下糸に分かれていて、縫い穴の中央部分で上糸と下糸が絡み合うことで2枚の素材を縫い合わせます。そのため、引っ張られた時に糸同士の絡み合った点に集中して負荷がかかるため、糸切れを起こしやすくなります。また、上糸、下糸どちらか一方が擦り切れてしまうとその部分からほつれが広がってしまいます。 一方手縫いは、2本の針で8の字状に糸を絡ませながら縫い合わせていきます。(縫うというより締め上げるというイメージです)そのためステッチの1本1本が革に食い込み、革同士の引っ張りの負荷による糸切れはまず起こりません。また万一片方の糸が摩擦などによって擦り切れても、もう一方の糸には影響しないので、それが原因でほつれが広がっていていく事はありません。

また、手縫いには強度だけではなく何といっても味わいが魅力です。一針一針革の厚み・堅さに適した強さで締め上げられた縫い目には言葉では表現出来ない「味」があります。